なかなか会えないことから“幻”の存在とも言われるキャバクラ「ジャングル東京」No.1キャスト・きほ。3月26日に配信されたABEMAのバラエティ番組「CHANCE & CHANGE(チャンスアンドチェンジ)」では、2日に京セラドーム大阪で開催されたファッションイベント「KANSAI COLLECTION 2025 SPRING&SUMMER」(以下、関コレ)での涙の舞台裏が公開された。
※本記事はモデルプレスと連携した連載コンテンツとなります。
「関コレ」では、モデルたちと一緒にキャバクラで働くキャストがランウェイ。番組では、SNS上を騒がせた「関コレ」の舞台裏が公開された。
きほ「La Vie」写真(提供写真)
今回の舞台に立てたキャストは、売り上げの成績上位者など、名実ともに評価を受けたキャストのみ。きほは「関コレ」で自身がプロデュースする新ブランド「La Vie」をお披露目。サテン素材・ワントーンのシンプルで洗練されたスタイリングで、キャバクラ業界の従来のイメージを覆すニュールックを提示した。
きほ(C)モデルプレス
そんなきほは「関コレ」について「1つの私の集大成だし、1つのゴールだなと思います。今はいろんなキャバクラで働く子の1つの目標だし、晴れ舞台にもなっているので、そこに出させていただくのはとても光栄なことだと思います」とし、出演までの1年間、どんなに疲れていても30分でもウォーキングレッスンに行けるようにしてきたことを告白。
多忙な中でも努力を欠かさないきほだが、「自分の置かれている環境に感謝を忘れずにいれば、この舞台に立ちたい子はたくさんいるし、その想いを考えると大変だけど苦労ではないと思います」と言い、「どんな子にでもチャンスはあるので、諦めずに頑張ろうと思ってもらえるようなステージになったらいいなと思います」と笑顔を見せた。
きほ「CHANCE&CHANGE」(C)ABEMAより
迎えた本番直前。ステージの直前には、きほが涙を流す場面も。トレンチコートの中に着るインナーがない、キャストが着るドレスのサイズが合っていないなどのトラブルがあり、いっぱいいっぱいになり涙が出てしまったという。
それでも本番にはしっかりとステージを完成させ、「みんながカバーしてくれたのですごく助かったし、今となっては良い思い出です」と本気で挑んだステージを振り返った。そして最後に、「夢は必ず叶うと信じて目の前を進むことが大切だと思うので、私も頑張ります!」と自身で証明したステージをもとにメッセージを送った。
きほ「CHANCE&CHANGE」(C)ABEMAより
「関コレ」のランウェイに立てるのは、売上や人気など、厳しい評価基準をクリアしたキャストのみ。きほは、その中でも「ジャングル東京」のNo.1として、まさにシーンを象徴する存在だ。
彼女が「幻」と称されるのは、その圧倒的な人気ゆえ。しかし、その称号は、決して天賦の才だけで得られたものではなかった。番組で明かされた「1年間、どんなに疲れていても続けたウォーキングレッスン」というエピソードは、その揺るぎないプロ意識の証左。
「この舞台に立ちたい子はたくさんいるし、その想いを考えると大変だけど苦労ではない」。彼女のこの言葉からは、多くの仲間や後輩たちの想いを一身に背負うトップランナーとしての矜持と、深い感謝の念が伝わる。
今回のステージは、きほにとって単なるランウェイではなかった。自身がプロデュースする新ブランド「La Vie」の初お披露目の場でもあった。
サテンの光沢が美しい、ワントーンで統一され、洗練されたスタイリング。それは、従来の「豪華絢爛」なイメージとは一線を画し、「品格」や「個の美しさ」という新しい価値観を提示するものでした。
きほは、キャストとしてだけではなく、新たな時代の価値を創造するプロデューサーとして、業界の未来を自らデザインしようとしている。
関コレ本番直前、きほは思わず涙を流した。インナーの不足やドレスのサイズトラブル。予期せぬ事態に、感情が溢れ出たのである。
しかし、その涙は決して弱さの表れではなかった。自らのブランドを披露し、多くの人の期待を背負う大舞台。最高のステージを届けたいという強烈なプレッシャーとプロフェッショナルとしての責任感が涙となって現れたのである。
また、この涙はきほが本気で臨んできた証だった。
仲間たちの支え、スタッフのフォロー、そして何よりもこの舞台に立ちたいという想いが、きほを再び立ち上がらせた。
完璧なランウェイの裏には、「ステージは1人では創れない」というCHANCE&CHANGEの精神が息づいていた。
CHANCE&CHANGEは、スポットライトの裏にある努力にこそ焦点を当てる番組だ。
華やかなランウェイも、煌びやかな衣装も、そこに立つまでのストーリーがあってこそ意味を持つ。
きほの関コレ出演は、そんな番組の理念そのものだった。
一度は夢を諦めかけた人でも、努力し続けることでまたステージに立てるーCHANCE&CHANGEが提示する変わる場所の象徴が、まさにきほの姿だった。